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岩手山9月29日

下山の日となりました。
昨晩は8時消灯。疲れもありすぐには眠りにつけたが、案の定まだ0時前なのに目が覚める。寒さを感じたのもあるが、最近長く寝ることが出来なくなった。
遅く寝ても、早く寝ても。
これが、老人?なのか。

まあ、日々熟睡というのがない。昼まで寝てられるってうらやましい。
しかし、起きてもしばらくすると眠くなる、また寝る、すぐ目が覚める。

やだねえ。
トイレにも行きたくなって、そっと行く。
トイレまでの渡り廊下は、外にいったん出る。真っ暗で風が強く、屋根に雨音がする。

戻って、フリースを着てまた毛布にくるまる。いびきがあちこちから。
いびきは気になるけど、寝るには問題ない。寝付けないのかスマホを見てる人も。

長い入院生活、大部屋で古い病棟なので狭い自分の空間で鍛えられた。

そして、習得したことがある。
眠くなかったら起きてる。眠かったら寝る。これだけだけど。
これが最初は大変だった。時間ばかり気にして、寝なきゃ、起きなければ、そう思うほどストレスになる。初めて睡眠薬も採ってみたが。
入院しているという現状と環境で長期になると考えて、自分にさかわらない、なるがままに過ごそうと決めた。

そう決心したら、一時期、昼夜が逆転した。
抗わない。でも、一般社会とちがえども、食事の時間、治療、と日々のスケジュールは決まっている。
でも、夜の就寝時間がまったくなくても、空き時間は熟睡している。
通常の日常からしたらありえないけど、いま、ここでしかそうできるし、そうなってもいいんだと考えた。

治療に専念する。

ずいぶん、前置きが長くなったしまったく登山とは、横道にそれた。

そんな、こんなで、ここ山小屋でも、飛行機の中でも、夜行バスでもほぼストレスなしで過ごせる技がある。

朝、5時。少しはぐっすり寝ていた。5時に発電機が回り、明かりが点いた。
まわりも起きだして出発の準備やらで騒がしくなった。
起きだして、まずはお湯を沸かして、お茶でいっぷく。

朝食の準備。目玉焼きとぶっこみ飯。
ぶっこみ飯にとろとろ半熟目玉焼きを投入して食べる。
同僚はまだ毛布にくるまってる。

ひとりで食べ終わって、急ぐことはないけど、そろそろ片付けて下山準備したいがまだ起きない。もう何人か出発している。
やっと起きてきて、下山準備完了。

もう小屋には管理人さんだけで、登山者はいない。

外に出ると、ガスガス、雨、風。
岩手山、北の山、秋、だよなあ。しかたないのだ。これが山だ。

トイレも管理されていてきれいで、みんなのマナーも守られている。
いい小屋です。

小屋の前には水もあって、安心。
今年は水量が少ないようです。下山前に空いたペットボトルに詰めます。
残ったら、晩酌の焼酎の水割用に。

小雨の中、下山開始。
風はあまり気にならない程度だけど、新道を下山。

時折、ガスガスが晴れて、これもまた絶景。

昨日登った旧道が見えました。旧道のシンボル的な大きな岩。
あそこで、休んだなあ。ここは好きだ。

きれいだったので撮ってみた。
もっと、カメラをいじって撮ってみたかったけど、そんな余裕なし。
いつものように、もう足にきている。全身にも。
力が入らない。なんだろう。

少し休むと回復するが、長く続かない。休みながら行こう。

うまく表現できない写真だが、すごく感動した。
一面の雲の上にポッカリ、早池峰山。雨の中ほっこり。

だいぶ下りて来た。また休憩。

雨や、土、草木のにおいがするんだろうな。

改め所まできた。ヘロヘロだ。

無事下山、ありがとうございました。雨がしとしとぴっちゃん。

昨日と打って変わって、駐車場はスッカスカ。
今ここに停めてあるのは今日登りはじめた登山者の車だけだと思う。

もうお昼に近い。
自宅への帰りは、町中の銭湯でまったりして、帰宅。
今回もじゅうぶん、楽しめた。ありがとう。

ひろじい、でした。



ABOUTこの記事をかいた人

現在雇用延長中のサラリーマンです。 あと1年足らずで退職。